GABAがもたらすリラックス効果の仕組み
GABAにはリラックス効果が期待できます。では「リラックス」とはどのような状態のことでしょうか。またGABAはどのような仕組みでリラックス効果をもたらすのでしょうか。
GABAの作用について整理します。
目次
■ リラックスした状態とは
■ 副交感神経の働き
■ GABAによるリラックス効果の仕組み
■ まとめ
■リラックスした状態とは
一般的にリラックスした状態とは、身体的、精神的に低緊張でストレスがなく、ゆったりととくつろいでいる状態をいいますが、医学的には自律神経の副交感神経が優位に働いている状態を指します。つまり、副交感神経には心身をリラックスさせる働きがあるということです。
■ 副交感神経の働き
自律神経には交感神経と副交感神経があり、両方がバランスをとりながら機能しています。副交感神経には体の働きを抑制させる働きがあり、副交感神経が優位になると心拍数や血圧が低下し、末梢血管の拡張や筋肉の弛緩、消化機能の亢進などの作用があります。副交感神経は主に安静時に優位となり、リラックスした状態を作ります。
■ GABAによるリラックス効果の仕組み
GABAは脳内で抑制性の神経伝達物質として働き、脳内の過剰な神経興奮を鎮め、精神を安定させる作用があります。GABAが交感神経の働きを抑え、副交感神経が優位になることでリラックス効果が得られるという仕組みです。
また特定の腸内細菌がGABAを産生することも確認されています。腸内で産生されたGABAが迷走神経を介して脳に作用している可能性があるとして、研究が進められています。
■ まとめ
リラックスした状態とは医学的に、自律神経のうち副交感神経が優位に働いている状態です。
GABAが脳内で抑制性の神経伝達物質として働き、交感神経の働きを抑えることで副交感神経が優位となってリラックス効果が得られるという仕組みです。
体内のGABAはストレスを感じると消費されてしまうため、日ごろから積極的に摂取していることで、効率よくGABAのリラックス効果が得られます。
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