美肌のカギは「線維芽細胞」にあり!ハリと弾力を生む肌の司令塔とは
年齢を重ねると、ふと鏡の中の自分に「前よりハリがなくなったかも?」と感じることはありませんか? 実はその原因、肌の奥にいる“線維芽細胞(せんいがさいぼう)”の働きに関係しています。普段は意識しないこの細胞、実は美肌の要(かなめ)なんです。
目次
線維芽細胞ってなに?

線維芽細胞は、肌の“真皮(しんぴ)”という層の中にある細胞で、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった、美肌に欠かせない成分をつくり出しています。つまり、私たちの肌のハリ・弾力・うるおいを保つために、せっせと働いてくれている存在なんです。
言い換えると、線維芽細胞は「肌の土台を支える職人」のようなもの。どんなに表面をケアしても、この職人が元気でなければ、ハリのある美しい肌は保てません。
なぜ年齢とともに肌のハリが失われるの?

線維芽細胞は、紫外線や乾燥、ストレスなどのダメージを受けると、少しずつ元気を失ってしまいます。さらに、年齢を重ねることでその数も働きも減っていくため、肌の中でコラーゲンやエラスチンが作られにくくなってしまうのです。
その結果、肌の弾力が減り、シワやたるみが気になるように。特に40代以降は、線維芽細胞の働きが20代の頃よりも半分ほどに減るともいわれています。まさに「肌のハリがなくなる」原因のひとつは、この細胞の“お疲れ”なのです。
線維芽細胞を元気に保つには?
まず大切なのは、紫外線対策と保湿。UVケアを怠ると、線維芽細胞にダメージを与える活性酸素が発生してしまいます。日焼け止めや日傘で肌を守ることは、細胞を守ることにもつながります。
さらに、食事や美容ドリンクなどからコラーゲンペプチドを摂るのもおすすめ。研究では、フィッシュコラーゲンを摂取することで線維芽細胞の活動が活発になり、コラーゲンを作り出す力が高まることが報告されています。ビタミンCを一緒に摂ることで、さらにコラーゲン生成をサポートしてくれますよ。
そしてもうひとつ大切なのが「睡眠」。夜のあいだに成長ホルモンが分泌されることで、線維芽細胞の修復や再生が行われます。夜更かしを減らして、質の良い睡眠をとることも美肌づくりの秘訣です。

まとめ
線維芽細胞は、肌のハリ・弾力・うるおいを生み出す“美肌の司令塔”。年齢や紫外線の影響で働きが弱まりますが、紫外線対策・十分な保湿・良質な睡眠・コラーゲンやビタミンCの摂取を意識することで、細胞の力をサポートできます。
日々の小さなケアが、線維芽細胞を元気に保ち、ふっくらとした若々しい肌を育ててくれるのです。
参考文献
- Ohara, H. et al. (2010). Collagen-derived dipeptide, proline-hydroxyproline, stimulates cell proliferation in human dermal fibroblasts. Journal of Dermatology, 37(4), 330–338.
- Yaar, M., & Gilchrest, B. A. (2007). Photoageing: mechanism, prevention and therapy. British Journal of Dermatology, 157(5), 874–887.
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タグ: GABA, コラーゲン, 寝る前の美容, 美容習慣, 美肌